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セイヨウキヅタの月開始

こんにちは。
先月終わり頃から夕方になると一階台所の窓にヤモリがやってきて光に誘われた蛾なんかを捕食してるんですがこれを見つつ晩酌するのが癖になりつつある肉球です。
何というかサバンナだか砂漠だかに人口の水辺作って24時間映像配信してる某動画サイトのやつみたいな面白さがあるんだけど流石に連日晩酌なんぞしてたら拙いしそろそろ控えんとなぁ。

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↑ 秋の収穫風景 鳥獣戯画でAI先生に書いてもらったんだけど鳥獣成分は何処・・・。

そして本日よりケルト木の暦の方がリンゴからキヅタになったので今回もそれとなくどうでもいい情報を掲載しとこうと思います。


◇ セイヨウキヅタ Entwining Ivy  9月30日~10月27日 

 堂々とした建物を人は打ち立てるが 終にはツタの餌食となる

 かつては栄華を極めたところに 生える古びた稀な植物は常緑の蔦

   イギリスの小説家 チャールズ・ディッケンズ (1812~1870)

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属名のHederaはこの植物を表すラテン語であり対応するオガム文字は11番目の子音Gort。
他の植物に絡みついたり壁を這うように上へ上へと伸びて成長する過程で宿主となった植物を結果的に枯らせてしまう事がある為か死や不吉な物の象徴として扱われる事が多いようです。
しかし葡萄などと同じようにあくまで上に進むための足場としての利用であり宿主から養分を吸収する寄生植物の類ではなかったりします。

古代ギリシアでは芸術や酒に関連した神バッカスに捧げられた植物であり酩酊を防ぐ効果があると信じられていました。
10月に行われていたとされるバッカス祭では巫女たちがキヅタ、ベニテングダケ等の幻覚作用をもたらす毒キノコ、さらにギンリョウソウを使用した現代では逮捕待ったなしの非常に危険な酒を飲み欲し踊り狂い、その場に遭遇してしまった哀れな被害者は人間はおろか獣だろうがお構いなしに常軌を逸した怪力によってバラバラに引き裂かれたという恐ろしい伝承が残っているようです。
かの有名なギリシアの詩人オルフェウスはこの狂気の巫女達に襲われ八つ裂きにされてしまうもその首は生きたままであり歌と予言を語り続けたとされますがこれは3月の木(ハンノキ)で紹介したウェールズの英雄神ブランと同じような特性なのでもしかしたらどちらかが影響を受けているのかも知れませんが詳細不明。

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西洋では基本的に家の中に持ち込むと不幸を呼ぶとする迷信が多く残っていますが例外としてクリスマスの時期だけは魔女や邪眼から身を守ってくれるお守りになると言われています。
ただその場合も必ず年が明けた1月6日までには外に出さないと不幸になるんだとか。

基本的に毒性のある植物で素人が扱うのは危険な植物なのですが薬として多く利用されておりセイヨウキヅタの葉を煮込んだものを湿布として魚の目に5日貼ると古い皮膚と共に魚の目が無くなる、または3時間煮込んだ後24時間放置してドロドロになったものを塗り薬にすると湿疹が治るといった民間療法の記録が残っています。
1665年頃に発生したロンドンの大疫病の時にはこのキヅタの液果から作った酢が治療薬として使用されたそうです。
他にもラードと共に火にかけるとやけどの薬が出来るとか変わった物だと葉を刻んで煮込んだ煮汁を洗剤として利用するなどの使用方法も。

とりあえずそんな感じ。
ちなみにいつもの補足すると占星術では土星の支配下にあります。
それと今回の絵は3つともフリーのAI絵画ソフトStable Diffusion先生(デモ版無料)に描いて頂きました。
前より待ち時間かなり短くなった気がするんだけど知らん間になんかパワーアップしたんだろうかねこれ。

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